ジェイソン・アンダーソン、2006年Allen & Ginterマスターセット制覇に挑む
Allen & Ginterは2006年にトレーディングカード市場へ再参入し、その人気を一気に押し上げた。史上初のタバコカードとして誕生してから約120年。クラシックなデザインを受け継いだ新プロダクトは、多くのコレクターの好奇心を刺激した。
ジェイソン・アンダーソンもそのひとりだった。2006年版Allen & Ginterのセットは、それ以来、彼の人生を大きく変える存在となっている。
カリフォルニア州ベイエリア在住の45歳アンダーソンは、2006年Allen & Ginterのマスターセット完成に挑んでいる。マスターセットは、350枚のベースセット、オートグラフセット、そして16のサブセットで構成され、総カード数は2,344枚。現在、彼が未入手なのは残りわずか4枚だ。
「完全に取り憑かれている。正直、狂っていると思うよ」とアンダーソンは語る。「集めているのは2006年だけ。以前は毎年集めていたけど、2018年頃に『このセットこそが自分のすべてだ』と決めて、他は全部手放したんだ。」


確かにアンダーソンはこのセットに取り憑かれている。だが同時に、彼は極めて冷静で目的意識が高く、2006年Allen & Ginterマスターセットを制覇した“史上初の人物”になる可能性を秘めている。
ここまでの道のりそのものを、心から楽しんできたとも言える。そのプロセスは、いつしか彼自身の人生の一部となった。
「しばらくの間は、手探り状態のまま続いていたけど、そこから徐々に形になっていった」とアンダーソンは語る。「Ginter Gold FeverというInstagramアカウントを持っているし、ブログも運営している。Facebookグループもいくつかある。eBayに出る前、売ろうと考えられる前にカードを見つけられるように、そうしたコミュニティを作ってきた。それが、約5年前にマスターセットを本格的に追い始めてからの一貫した目標なんだ。
本当に信じられない体験だった――“狩り”のスリルだよ。追い求める楽しさに勝るものはない。」


最後の4枚を追って
2006年にAllen & Ginterがリリースされた当時、アンダーソンはまだ25歳だった。彼は入手できる限りのベースカードを集め、比較的安価なオートグラフやレリックも手に入れていった。
「デザインが本当に好きなんだ。古さと新しさが融合したあの感じや、史上初のカラートレーディングカードへのオマージュがたまらない」とアンダーソンは語る。「あのノスタルジーや、ヴィクトリア調のヴィンテージデザインも含めて、すべてが好き。自分にとって完璧なんだ。」
2006年Allen & Ginterのマスターセット完成に本気で舵を切ってから、彼の探索は一気に加速。2024年初頭の時点で、残りは7枚。年内に2枚集められればと思っていたが、驚くことにすでに3枚をクリアしている。
そして今、残るは「ファイナル4」。すべてRed Bazooka Back Mini(/25)で、オーランド・ハドソン、ジェフ・フランシス、リッチー・セクソン、バーノン・ウェルズの4枚だ。本格的に取り組み始めてからの約5年間、アンダーソンはこの4枚を一度も目にしていない。
「このカードの厄介なところは、本当にランダムな点なんだ。裏面を見なければ、自分が何を持っているのか気づかないこともある」とアンダーソンは語り、これらのカードについて情報を持っている人に対し、Instagramまたは gintergoldfever@gmail.com まで連絡してほしいと呼びかけている。「彼らは人気のある選手だけど、スーパースターではない。一方で、同年のバリー・ボンズやAロッドの激レアカードは、幸運にも長年かけて見つけることができた。」
アンダーソンは、自称「The Ginter Nuts」と呼ばれる8人組の一員でもある。全米各地に住むこの結束の強い仲間たちは、互いのAllen & Ginterプロジェクトを常にサポートし合っている。毎年Allen & Ginterのリリース前になると、「The Ginter Nuts」は探しているカードと、支払える金額のリストをグループメッセージで共有する。もしどれかが市場に出れば、仲間のために一人が先に購入し、後で必ず精算されるという信頼関係がある。そこには強い連帯感が存在している。
セット完成への執念を持つアンダーソンは、常にファイナル4を探し続けている。彼の日々の検索はもはや儀式のようなもので、約20ものオンラインマーケットプレイス、オークションハウス、その他あらゆる手段を徹底的にチェックしている。
「eBayは30秒から1分に1回は見ていると思う」とアンダーソンは言う。「さすがに言い過ぎかもしれないけど、それくらい頻繁なんだ。毎日欠かさない。寝る前には必ず全部確認して、朝起きたらすぐまたチェックを始める。Instagramのおかげで、個人的に見つけたものの写真を送ってくれる人ともたくさん知り合えた。それが本当に助けになっているんだ。」


お気に入りのカードたち
マスターセットへの思い入れがあまりにも強くなり、アンダーソンにとっては「お気に入り」を数枚に絞ること自体が難しくなっている。
特に印象的なのが、どちらも40枚限定のN43ボックストッパー・レリックだ。1枚はアルバート・プホルスのユニフォームレリック、もう1枚はニグロリーグのレジェンド、ジョシュ・ギブソンのバットレリック。さらに、10枚限定のバリー・ボンズN43ボックストッパー・オートや、アーニー・バンクスのマゼンタ印刷用プレートも、アンダーソンのお気に入り上位に挙げられている。
「フレームド・オリジナルズも本当に素晴らしい」とアンダーソンは語る。「140年前のレスリング世界王者みたいな存在までフレーム化されていて、見た目も最高なんだ。話し始めたらきりがないよ。」
マスターセット全2,344枚のうち2,340枚をすでに揃えている今、約20年にわたって彼を悩ませてきた残り4枚が加われば、それらが一気に“最もお気に入りのカード”になる可能性もある。
アンダーソンは、2025年版Allen & Ginterのリリースまでに、2006年Allen & Ginterマスターセットを完成させるという高い目標を掲げている。それが叶えば、20年に及ぶプロジェクトのまさに集大成となるだろう。
「完成したら――もし本当に完成できたとしても――ウッド・ミニは集め続けるよ。全部1-of-1だからね」とアンダーソンは語る。「印刷用プレートも常に探している。あれが大好きなんだ。現存するものの10%以上はすでに持っているし、1-of-1のフレームド・オリジナルズに関しては、現存数の50%以上を持っている。これからも、宝探しは続けていくよ。」




