2023年ワールドベースボールクラシックが特別だった理由は、スター選手の存在だけではない。この大会は、これまで多くのファンに知られていなかった選手や国に、光が当たる舞台でもあった。
その象徴的な存在のひとりが、村上宗隆だった。当時は“世界的には”まだ広く知られていた存在ではなかったが、大会を通じて強烈な印象を残した。

そして同じように、チェコ代表の快進撃も、TOPPS NOWでカードとして刻まれている。 大会前、チェコ代表は決して優勝候補ではなかった。それでも、ひたむきなプレーと強いチームワークで、多くのファンの心を掴んだ。

同様に、ニカラグア代表のデュケ・ヘバートも大会を通じて強い印象を残した。
当時21歳だったデュケ・ヘバートは、直近ではニカラグアのウインターリーグで投げていた投手だった。グループステージでは、ドミニカ共和国代表の強力打線の中心を担う打者たちを相手にマウンドを託され、フアン・ソト、フリオ・ロドリゲス、ラファエル・デバースを次々と三振に仕留めた。そして、そのわずか1時間後、ヘバートはデトロイト・タイガースとマイナー契約を結ぶことになる。
MLBでの実績がほとんどない若き投手が、世界最高峰の打者たちと真っ向から渡り合う。WBCは、そうした「まだ知られていない才能」が世界に見つかる場所でもある。

この点こそが、TOPPS NOWとWBCの相性の良さを際立たせている。ルーキーカードのように、その選手にとって“初めての一枚”が、国際舞台での活躍によって生まれる。それは単なる記録ではなく、ひとつの物語が動き出す瞬間を残したものでもある。
2023年大会では、国旗が振られ、歓声が鳴り響き、スタジアムは初球から最終アウトまで熱気に包まれていた。多くの選手が「これまで経験したことのない雰囲気だった」と語るのも、決して不思議ではない。
ワールドベースボールクラシックは、スターを讃える大会であると同時に、世界の野球そのものを映し出す舞台だ。2023年大会で生まれた数々の瞬間は、カードとして残され、今もその熱量を伝え続けている。