「True Refractor(トゥルー・リフラクター)」とは、主にBowman ChromeやTopps Chromeなどのシリーズにおいて、ベースカードやベースオートグラフの標準的なリフラクターパラレルを指します。カラーパラレルやパターン入りのバリエーションとは異なり、True Refractorは元のベースカードと同じ構図やレイアウトを保持しており、レインボーの光沢加工が施された、ベースデザインに忠実なクリーンな仕上がりのカードです。
Bowman Chromeの世界において、True Refractorという表現は通常、シリアルナンバー入り(/500)のシルバー・リフラクター・オートグラフを指します。特に1st Bowman Chrome Autoに見られるこのバージョンは、その純粋さゆえに非常に人気があります。Blue(/150)、Gold(/50)、Orange(/25)などのカラーパラレルではなく、インサートセットやイメージバリエーションの一部でもありません。これはベースオートのデザインを基に、クラシックなクローム・リフラクター仕上げとシリアルナンバーが加わった、ホビー界での位置づけを示す特別な一枚です。
Bowman以外では、Topps Chromeのようなシリーズにおいても、コレクターは「True Refractor」という言葉を使って、Prism(プリズム)、Sepia(セピア)、X-Fractor(エックス・リフラクター)など多様なバリエーションと区別される、標準的なリフラクターパラレルを指します。これらのセットでは必ずしもシリアルナンバーが付いているわけではありませんが、基本的な考え方は同じです。追加のデザイン要素やポーズ変更が一切なく、最もベースカードの姿を忠実に反映したパラレルであるという点に価値があります。
熟練のコレクターにとって、True Refractorはその「オーセンティシティ(真正性)」ゆえに高く評価されます。プロスペクトを追いかける場合でも、殿堂入り選手の初期キャリアを称える場合でも、True Refractorは選手の代表的なクロームカードを集めるうえで、クリーンで一貫性のある手段として位置づけられています。